複数台をまとめて売るなら、1社に絞る前に車種ごとの得意業者を分けて見る
要点
- 複数台まとめての売却は、1社に一括依頼すると手続きの手間が省けます
- ただし車種が混在している場合、1社より車種ごとに得意な業者を分けたほうが総額は上がりやすいです
- 抹消登録の手続きは車両ごとに発生します。まとめて依頼しても件数分の手間は残ります
- 車検の残存期間がバラバラな場合、売却のタイミングをずらす選択肢もあります
一括依頼の楽さと、価格の天秤
事業の縮小や車両の入れ替えで、複数台をまとめて手放す場面があります。1社に一括で査定・売却を依頼すれば、やり取りする窓口が1つで済み、手続きの手間は最小限になります。
ただし、車種によって査定の勘所が違うため、1社がすべての車種を高く評価できるとは限りません。ダンプに強い業者、冷凍車に強い業者は別であることが多く、車種が混在した台数を1社に集約すると、一部の車両で相場より低い査定になっている可能性があります。
車種ごとに分けるかどうかの判断
台数が少なく車種も揃っているなら、1社への一括依頼で手間を優先する選択は合理的です。逆に、台数が多く車種もばらついているなら、車種ごとに得意な業者へ分けて査定を取り、価格を比較したほうが総額は上がりやすくなります。
分けて査定を取る場合、業者ごとに車両の情報(年式・走行距離・架装の状態)を同じ形式で伝えておくと、比較がしやすくなります。
抹消登録の手続きは台数分発生します
売却先を1社にまとめても、抹消登録の手続き自体は車両ごとに必要になります。永久抹消なら重量税の還付申請も車両ごとに発生します。まとめ売りは価格交渉と窓口を一本化できるだけで、事務手続きの件数そのものは減りません。
車検の残存期間がバラバラな場合
複数台の車検満了日が揃っていない場合、すべてを同時に売却する必要はありません。車検残存期間が長い車両は重量税の還付額も大きくなる(一時抹消と永久抹消を間違えると、重量税は戻らないをご覧ください)ため、車検の切れ目が近い車両から優先的に売却する、という進め方もできます。
つまずきやすい点
- 1社への一括依頼は「手間が省ける」というだけで、必ずしも高値とは限りません。車種構成を見て判断してください
- 抹消登録は台数分の作業が残ります。まとめ売りで事務手続きまで一本化できるとは限りません
- 車検残存期間がバラバラなら、無理に同時売却しないでください。還付額に差が出ます
- 査定を複数社に分けるときは、伝える情報の形式を揃えてください。業者間の比較がしやすくなります
関連する手続き
車種ごとの査定の勘所は冷凍車は、年式より冷凍機が生きているかで値段が決まる、抹消登録と税還付は一時抹消と永久抹消を間違えると、重量税は戻らないにまとめてあります。
この手続きの前後
- 一時抹消と永久抹消を間違えると、重量税は戻らない
トラックを手放すとき、自動車重量税の還付は解体を事由とする永久抹消登録か解体届出と同時に申請しないと受けられません。後日の申請は認められず、一時抹消では対象になりません。
- 冷凍車は、年式より冷凍機が生きているかで値段が決まる
ダンプ・冷凍車・クレーン付きといった特装車の査定は、一般的な乗用車のように年式と走行距離だけでは決まりません。架装部分(冷凍機の稼働状態、クレーンの作動状況)が価格を左右します。
- 動かない車でも、部品と架装が生きていれば値段がつく
事故車・不動車・過走行車は値段がつかないと思われがちですが、エンジンがかからなくても部品取りや架装の再利用で買取対象になることがあります。廃車費用を払うより先に、買取査定を試す価値があります。